最近は、経済状況の変化が激しいことから、ある日突然にそれまでしていたことと
全く違うことをせざるをえなくなってしまうということもよくあります。
職場の規模の大小にかかわらず、もしかしたら明日にも
経験の全くない課への勤務をするような辞令が下ってしまうことだってあります。
そうした場合、既に十分なキャリアがあって経営陣と明らかに意見が違うという人なら、
思い切って仕事を辞めてしまう場合もあるでしょう。
スティーブ・ジョブズがそれまでかつて腹心であったジョン・スカリーと対立し、
突然に経営の仕事を追われて権限のない会長職に追い込まれてしまったとき、
新たな事業を立ち上げるためにアップル社を一度辞職したという話も残されています。
ですが、世の中全ての人がスティーブ・ジョブズのような
優れた才能や向上心を持っているというわけではありません。
大抵の場合はそこで自分の希望とは関係ない仕事に従事するようになるか、
もしくは居づらさに耐えられなくなって退職をしてしまうかいずれかとなってしまうでしょう。
もし職場で望まぬ配置転換をすることになったら、あなたはどうするでしょうか?
まずは、他人ごととは思わずに自分の身として考えてみてください。
もし既にそうした自分の希望ではない状況におかれてしまっているなら、
何がどう自分にとってつらいのかということを考えなおしてみることをおすすめします。
頭の中で漠然と不満を持っているだけであれば、口に出して誰かに話してみたり、
紙に嫌なことを思いつくまま書きだしてみると考えをまとめやすくなります。
自分の頭の中になんとなくあるときよりも、
はっきり言葉に出してしまうことで解決策が見えてくるということはよくあります。
- 上司が嫌な人になってしまって居心地が悪い
- 人付き合いが苦手なので人と接する仕事が苦痛だ
- 事務処理など細かい仕事は自分に向かないのでやりたくない
- 自分のデスクの位置が以前に比べて狭くなってしまった
- 会社の行き当たりばったりの方針に嫌気を感じるようになった
- etc…
など、意味のあることもないことも全て書き出したり口に出したりしてみてください。
その中で、解決ができそうな問題と自分の力では
どうにもできなさそうな問題とを区別して考えてみるのです。
そしてその解決できる/できないの数や重要度を比べてみて、
そこから自分のとるべき道を考えみましょう。
もしかしたら、そこに新しい自分探しのきっかけが見つかるかもしれません。