1. >
  2. >
  3. ED治療薬品の個人輸入に注意せよ

ED治療薬品の個人輸入に注意せよ

薬(イメージ)

最近海外で流通している化粧品や医薬品を、旅行先やインターネットを通じて購入する人が増えています。しかし、こうした医薬品は日本の医薬医療機器等法に基づく安全性や有効性が確認されていないので、使用による健康被害は自己責任とされています。ここでは、ED治療薬を個人輸入で購入し、実際にあった健康被害やその実態を見ていきましょう。

医薬品を個人輸入することは違法ではないが……。

国内の医薬医療機器等法に則っていない薬が流通していることに違和感を覚える人がいるかもしれませんが、海外の医薬品を個人輸入することは違法ではありません。海外の医薬品を個人輸入によって、国内の販売価格よりも安く買えたり、国内では流通していない医薬品などを購入できたりすることができます。

医薬品を個人輸入することのリスク

しかしそれは、個人で使うことが目的で、転売や誰かに売りつけるといった行為は違反になります。またその薬を使うことで甚大なリスクもまた、もたらされていることに気づいていないかたも多くいます。

誇大な効能、虚偽の効果をうたっている

医薬品医療機器等法によって、医薬品などの表示方法が取り締まりをされている日本国内とは異なり、海外の店舗や通販サイトでは虚偽や誇大な効果・効能を標榜して、販売されている可能性も否定できません。

製造されている場所が不衛生

どのような環境下で製造から保管、流通までの工程がなされているのか不明であり、医薬品などに有害な不純物が含まれている恐れもあります。

正規品メーカー品を装ったニセモノの可能性が高い

インターネット上の通販で入手されたED治療薬の多くが偽物であったという調査結果もあるなど、偽造品は海外において、比較的多く流通しています。偽物の中には正規品に極めて類似した形・色をしている偽造品もあるほどです。こうした偽造薬は、関税法の知的財産侵害物品にあたるため、国内への持込みは禁止されています。

不具合や副作用が起きた時の対処法が不明

用量や用法、使用上の注意などが外国語で記載されているため、その内容を正確に理解することは難しく、場合によっては海外の規制当局も認めていない効能・効果、用量・用法が記載されていることもよくあります。また、医薬品などの使用によって副作用や不具合が発生しても、国内にいる薬剤師や医師などの専門家はそれに含まれる成分や作用などの関する情報を十分に把握しておらず処置が困難になります。

また、「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となるなどの不具合も生じます。

実際にあったED治療薬による健康被害

オーストラリア国内で偽造シアリスが見つかり重篤な健康被害が報告されました。ベトナムで購入した「Cialis 50」の服用により、重篤な低血糖症が発生したことが報告されています。
オーストラリア当局がその成分を調べたところ、正規品には含まれない血糖降下薬グリベンクラミド152.8mgとシルデナフィル0.5㎎が含まれていました。

ちなみに、ED治療薬は各国で規格が厳正に決められています。(※シアリスの場合は、2.5mg錠、5mg錠、10mg錠、20mg錠の4種類だけです。)

まとめ

医薬品医療機器等法に基づく品質・有効性・安全性の確認がされていない個人輸入によって海外から取り寄せた医薬品などは品質が確認されていないものも含まれているケースがあります。それは製造された国によって法律が異なり、品質が全く確認されず販売されているケースがあるからです。

重篤な健康被害を引き起こす偽造ED治療薬は国内外でインターネットを通じて簡単に入手できてしまいます。インターネットは気軽に買物が可能ですが、ED治療薬は国内のクリニックで処方されたものを使用しましょう。もしどうしても人に知られたくなかったり、近く通院できるクリニックがない場合、次のよなオンライン処方による通販を利用するとよいでしょう。

ED治療オンライン処方・通販(郵送処方)【浜松町第一クリニック】

初診から電話による処方が可能で、薬は郵送してくれます。こちらは、コロナ禍において、厚生労働省が特例で承認した対策なので予告なく終了することがあるサービスです。