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そのアンチエイジング、正しいですか?

アンチエイジングと少し似た言葉に若作りがあります。
本来的にはアンチエイジングとは、肌や内臓など体の持っている機能を年齢相応か実年齢よりも若くすることを心がけることで、健康な体を取り戻して見た目を若くするという方法のことをいいます。
ですがあまりにも「アンチエイジング」という言葉が有名になりすぎてしまったことで、意味を取り違えて認識してしまっている例も世間的にはよくみられます。

よく聞かれる相談例としては、大学生など年頃の娘を持つ母親が、若者が読むような雑誌を一緒になって読んだりファッションやメイクを真似しようとするようなケースです。
若者がよく持つようなブランドのバッグやアクセサリーを娘と合わせて購入したりすることもあるようです。

テレビなどで「美魔女」といった言葉を持ち上げ過ぎた弊害かもしれませんが、本来的なアンチエイジングケアをそこそこにして、見た目を若作りしてしまうことでケアをしているような気分になってしまうということがあったりします。
そうした場合娘の方がかなり困っていることが多く、自分のファッションをあきらかに真似されることや、一緒に出かけたがることに強い抵抗感を覚えていたりします。
案外母親と友人のような関係でいたいと思っているような娘は少数派で、実際には人生の先輩として大きく構えてくれるようなおおらかさを期待していることが多いかもしれませんよ。

女性ばかりでなく、中年の男性にもこのような間違ったアンチエイジングをしていることも多いようです。
ある雑誌のアンケートによると、現在40代の男性が付き合いたい女性の年齢に20代など若い人を希望する割合は年々増えてきているといいますが、一方で女性の方では年上の男性に対してここには書きづらいような辛口の意見を言う割合が高くなっています。
特にアラフォー男性に対してきつい意見が集まっているのが服装に関してで、20代の男性がよくするような、半ズボンやピッタリしたTシャツ、大きなサングラスといったファッションをするのはやめてもらいたいというふうに言われています。

アンチエイジングとはあくまでも実際の年齢が老けていくのを防ぐということであり、年齢を重ねることを否定するものではありません。
若作りをすればするほど老けていくという人もいるほどなので、表層的な年齢への反抗はむしろ自分という人間性を損なわせていることにもなりかねません。

年齢相応、という言葉は忘れないようにしたいところです。