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仕事を変える

「自分探し」というのは本来的には将来の目標を見失ってしまったり、今生きて活動していることの意味がわからなくなってしまった時に、その道標となるものを探すための意義のあることです。
ですがそんな悩みや活動がマスコミなどで過剰に取り上げられてしまった結果、時に「自分探し」というキーワードが揶揄的に使われてしまうことも散見されるようになってしまいました。

特に批判的な意見として言われるのが、「自分探し」を目的とした転職活動です。
今の自分には何かが足りない気がする、ここは自分のいるべき場所ではないような気がする、という思いを強く感じているときというのは、えてして今行っている仕事に意義ややりがいを見出すことができずにいるものです。
もしかしたら別の仕事に就いてみたらそんな漠然とした不安や悩みは解決するのではないかという望みに賭け、仕事を辞めてしまう人も少なからずいます。
ですがそうした漠然とした悩みを感じない人や、悩みよりも目の前の生活(お金)の方が切羽詰まっている人にとっては、そうした漠然とした悩みを理由に仕事を簡単にやめてしまう人の姿は頼りなく理解し難いものとして映ってしまいます。

どちらが正しいというわけではなく、そうした絶対的な価値観の違いが「自分探し」というキーワードをなんとなくふわふわした浮ついた気持ちで行うものとして思わせてしまう要因になってしまっているのです。

しかし仕事を変えてみるということは、自分探しをしたいと強くのぞむ人にとっては大変意義のあるものです。
確かに1つの仕事を長く続けることで得られるものがあるということはありますが、だからといって1つの仕事だけに固執してそれ以外の情報をシャットダウンしてしまうことがいつも正しいとは限りません。
本人にとってどうしても許せない仕事環境があったり、自分が辞める以上の選択肢はないと強く感じる何かがその職場にあるなら、いつまでもしがみついているよりも早めに脱出してしまった方がずっと長い人生においてはよいことになります。

ただ実際そうして張り切って自分探しを目的に仕事をやめてはみたものの、新しく就職先が見つけられなかったり、転職はしてみたものの結局また同じような悩みを感じるようになってしまったというようなことも実際にはたくさんあったりします。
単純に自分探しだけを目的に転職をするというのは、かなりのリスクを伴うものであるということはしっかり頭に入れておいた方がよいでしょう。