自分探しをしようとするときには、何でも良いので「好き」と心から感じることができる何かを見つけることがよいきっかけになります。
「好き」「嫌い」という感情は一見一過性のたよりないもののようにも感じますが、実際にはそうした感情の起伏はその人の行動にとても大きな影響を与えます。
「好き」と心から思えるものがある人は、例え仕事や勉強がどんなに忙しくてもそれをするためになんとか時間をつくり、少しでも多くそのためにできることはないかということを考えるようになります。
またその好きになったことが何らかの技術を必要とすることなら、上達するための工夫をするようになったりコツコツと努力を重ねたりします。
「好きこそものの上手なれ」という言葉もありますが、それは好きだから得意になるというより、得意になるまで時間をかけることを継続することができるからです。
同じように「嫌い」も人を突き動かす原動力になるものですが、「嫌い」をエネルギーにした行動はどうしても結果もマイナス方向に傾きがちになるので、どうせなら自分の気持ちや結果をプラス方向に持っていくことのできる「好き」を力にしていきたいですね。
ですが、日常の仕事が忙しくて会社と自宅の往復だけの生活に埋没していると、そんな「好き」を見つける機会もそう多くはありません。
突然何かを好きになろうとしてすぐになれるわけではありませんし、誰かに勧められたからというような間接的な理由では長続きして継続をしていくことができないからです。
そこでおすすめをしたいのが最初は何でもよいのでとにかく何かをやろうとしてみるということです。
最初からいきなり本格的に取り組まなくても、まずはお試し程度のことでもよいのです。
スポーツでも読書でも映画でも、それまではあまりやっていなかったことに積極的にかかわらるようにしてみると、その中に1つくらい「もう一度やってみようかな」と思えるものが出てくるはずです。
繰り返しますがいきなり本格的に続けると構えなくてもよく、なんとなく2回3回と繰り返してみればよいのです。
すると不思議なものでなんとなく週に1回などの周期で繰り返すことが自然になってきます。
意外なことに、やってみるまでは全然興味のなかったようなことでも、いつの間にか引き込まれるように初めてしまったというような例はたくさんあります。
ダンスや運動などは特に、普段やりなれていない分案外始めてみたらハマるということもよくありますよ。