自分探しをするときに迷うのが、「これから何をしたらいいのかわからない」といった漠然とした未来への不安です。
それまでなんとなく周囲の意見に流されるように生活をしてきたことに気づいたときなどには、自分が本当にやりたいことは何なのかやそもそも自分に向いているのはどういった分野なのかということが全くわからなくなったりします。
反対にそれまでの人生でいろいろな経験をしてきた人であっても、自分が理想だと思ってきた状況が必ずしも自分にとって喜ばしいものではなかったと後悔を感じてしまうようなこともあります。
そんな現状へのゆらぎを感じてしまったときには、まずは一旦冷静になり自分自身とまっすぐに向かい合ってみるようにしてみましょう。
自分に向かい合うといっても、全くヒントも引っかかりもないままでは漠然とした悩みも漠然としたままになってしまいます。
何をしてもよいという状況はむしろ選択肢が多すぎてどれを選んでよいのかがわからないというようなことにもなります。
例えて言うなら世界中の料理が乗っている辞典のようなメニューをレストランで渡されてしまったようなものです。
そこでまず最初にやってもらいたいのが、自分のやりたいことを「5W1H+H」として考えてみるということです。
「5W1H+H」とは英語の習い始めの時期に何度か耳にした言葉かと思いますが、これをきちんと項目別にまとめてみるとかなり自分なりの人生の道筋がわかりやすく見えてきたりします。
「5W1H+H」とはそれぞれWhen(いつ)・Where(どこで)・Who/Whom(誰が/誰と)・What(何を)・How(どうやって)ということを示しています。
文章を作るときなどもそうですが、いつ誰と何をどうするかということをそれぞれはっきりさせることで自分だけでなく読んだり聞いたりする相手にとってもわかりやすい内容になっていきます。
まとめるときにはいきなり全てを確定させる必要はありません。
まず項目を一覧表のようにしてそれぞれの項目に当てはまるものを入れていきます。
そして入れ終わったところでその中でもより自分にとって心地よいもの・安心できるもの・行っていて楽しいものはどれかということを絞り込んでいきます。
このとき頭の中だけでなく文章として書き出しを行ってみる方がよりわかりやすく内容をまとめることができます。
ノートとしてまとめておき、実際に行動に移しながらそれを修正していくというのもよい方法です。