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カウンセリングを受ける

自分探しの第一歩は、過去の自分を振り返りそこから現状の課題を見つけるということです。
自分探しに迷っているということは、現状に何らかの不安や不満があって何かをしなくてはいけないという気持ちはあるものの、何をどうしたらそれを解決できるかが分からないでいるということでもあるからです。
ですが道に迷っている人が現在位置を見つけることが難しいように、実際に人生において迷いの状態にある人が進むべき方向を見つけるのは難しいことです。
そういうときには、信頼できる人にアドバイスを求めて見るというのがよい方法となります。

自分探しのためにカウンセリングを受けてみるというのは、言ってみれば道に迷ったときに道案内をしている人に尋ねてみるようなものです。
なんとなくカウンセラーに相談をするというのは、精神的な病気の治療のようで抵抗感があるという人もいるかもしれませんが、欧米などではカウンセラーへの相談はもっと気軽なものです。
日本においてはどうしても精神的な迷いやつらさは自分の力で解決するものという根性論がまかり通っていますが、カウンセリングを受けることは決して恥ずかしいことではありません。
むしろ自分だけではひとりよがりになったり、誤った思い込みで進んでしまいがちなところを客観的に修正してもらえる貴重な機会となります。

カウンセリングを受けるときには、まず自分がどんなことで悩んでいるかということを少し考えてみて、そこから相談する内容を決めていきます。
例えば、何か新しいことに挑戦をしたい気持ちはあるけれども自分にどんな適正があるかがわからず一歩が踏み出せないということや、今の仕事に自信を持つことができないのだけれども不満の解決方法がわからないというような例です。
あるいはもっと漠然とした、人間関係がうまくいかない、家庭内で不和がある、なんとなく自分自身がわからないというようなことでもよいでしょう。
とにかく、自分が今何に対して不安や不満を持っているかということが何か1つでもあればよいのです。
問題を見つけることができれば、そこからカウンセリングを受けつつ解決の方法を探していくことができます。

カウンセリングにおいては、自己啓発セミナーのように何か確固とした方向性が示されるわけではありません。
反対に何か悩みがある人から話を聞き出すことにより、そこから自分自身の力で解決するためにどうすればよいかを考えることができるきっかけを与えてくれるものです。