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5年後の自分を考える

自分探しとは、言い換えれば未来の自分の姿を探すことでもあります。
とはいえ20代のころからいきなり定年する頃のことを想像して行動をするというのは難しいことでしょう。
よほど計画性のある生活をしている人なら逆算して何歳までに何をするかを考えているかもしれませんが、普段何気なく毎日を過ごしている人にとってはせいぜい明日や数日後のことくらいしか予定を入れてはいないはずです。
しかしそんなふうになんとなく行き当たりばったりな生活をしていると、自分にとって今何が必要でどうやってこれからの生活をしていくべきかということがわからず、それが自分自身への迷いのもとになっていってしまいます。

なので、自分探しのためのステップとしてまずはほんのちょっと遠い将来のことを意識してみるということがおすすめになります。
あまりにも遠すぎる未来のことは想像ができにくくても、数年あとのことならなんとなく今の状態がどう変化していくかということを考えることができます。
自分探しのための将来設計なら、5年というスパンが最も適した長さと言えます。
5年あとの自分の姿を思い浮かべてみて、そこでどんなふうになっているのが一番の理想かということをイメージすることで、今やるべきことが見えてきます。
急に5年あとの理想の自分を考えてみてと言われたときには、突飛な発想になってしまうこともあるでしょう。
ですがどんなに突飛な未来であってもそれを具体的に強く思い浮かべるという作業だけで、今までとは違った意識を持つことができるようになります。

5年あとの自分の姿が強く浮かんだら、そうなるためには何が必要でどんな努力をしなくてはいけないかということが見えてきます。
こうした数年後に実行可能なことをきめて宣言するということを「パーソナルマニフェスト」と言うことがあります。
「マニフェスト」というとかつて政治家が頻繁に使った言葉としてあまりよいイメージではありませんが、本来的には必ずやるという目標を宣言してそのための政策をとっていくという約束のことをいいます。
誰かにはっきり言うのが最もよいのですが、ノートなどに書き留めておくだけでも自分の中には強い効果を得られます。
できれば長期的に使えるノートとして作成をしておき、毎年一回は見直しをして修正すべきところはするというふうにしていくことがよい方法になります。
自分のための将来の目標について、ぜひ一度真剣に考えてみてください。